オンラインでのボードゲーム研修の開催は、コロナ時代によるリモート促進や働き方改革の推進によって、重要な選択肢となっています。特に、研修用のボードゲームにおいては、オンライン形式は多くの利点を提供する一方で、いくつかの課題も存在します。本記事では、オンラインでのボードゲーム開催のメリットとデメリット、そしてその難しさや課題について詳しく説明します。
メリット
アクセスの向上
- オンライン開催により、地理的な制約がなくなります。異なる地域や国にいる参加者が同じゲームに参加できるため、グローバルな研修や多国籍チームのトレーニングが容易になります。
コスト削減
- 物理的な場所を借りる必要がないため、会場費や交通費、宿泊費などのコストを削減できます。また、印刷物やゲームボードの輸送にかかる費用も削減できます。
柔軟なスケジュール
- 参加者は自宅やオフィスから参加できるため、移動時間が不要であり、柔軟なスケジュールで研修を組むことができます。特に、異なるタイムゾーンにいる参加者との調整が容易です。
テクノロジーの活用
- デジタルツールやアプリケーションを活用することで、ゲームの進行やスコアリングが自動化され、効率的かつスムーズな体験が提供されます。ビデオ会議ツールやチャット機能を使って、リアルタイムでのコミュニケーションも可能です。
デメリット
技術的な問題
- インターネット接続の不安定さや、ハードウェアの不具合など、どうしても意図しないトラブルは発生しがちです。特に、大人数が同時に接続する場合、システムの負荷が増大し、トラブルが発生しやすくなります。
対面コミュニケーションの欠如
- オンラインでは、対面のコミュニケーション特有の微妙なニュアンスや非言語的なシグナルが伝わりにくくなります。このため、参加者間の絆や信頼感を築くのが難しくなる場合があります。
参加者の集中力の低下
- 自宅やオフィスでの参加は、環境の影響を受けやすく、集中力が低下するリスクがあります。特に長時間のセッションでは、参加者のモチベーションを維持するための工夫が必要です。
課題や対策
ゲームデザインの調整
- オンライン形式に適したゲームデザインが求められます。
物理的なゲームボードやピースをデジタル化し、直感的に操作できるようにすることが重要です。
また、オンライン研修ゲームの中には文字と選択しだけでやりとりするようなものもありますが、やはり参加者の没入感の妨げになりかねません。
インタラクティブな要素を追加することで、参加者のエンゲージメントを高める工夫が必要です。
テクニカルサポート
- 参加者が技術的な問題に直面した際に迅速に対応できるよう、充実したサポート体制を整える必要があります。事前にテストセッションを行い、よくある問題やその対策を共有することも有効です。
また、それでもどうしても参加ができないケースもあります。その場合はほかのプレイヤーとの共同プレイにしたり、観戦者としてのモードを追加したりなどの代替策も用意しておくとよいでしょう。
参加者のエンゲージメント維持
- オンライン環境では、参加者の関心を引き続けるための工夫が求められます。ゲームの進行やペース配分、休憩のタイミングなどを工夫し、インタラクティブな要素やサプライズを取り入れることで、参加者のモチベーションを高めることができます。
弊社の研修においては、ゲームの途中で研修知識を解説するなどのメリハリやスイッチをすることでエンゲージメント維持とともに知識の定着を図っています。
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