企業研修でゲームを取り入れる企業も増えてきました。取り入れる目的として、『マンネリ化防止』『コミュニケーション促進』『集中力向上』など様々な要素が考えられます。ビジネスゲームと呼ばれるものは結構ある一方、汎用性が高いものほど学習内容が多くなってしまい、クリティカルな学習が図りにくいという悩みも存在します。

当社では、企業ごとに『オリジナルビジネスゲーム』開発を行なっております。『オリジナルビジネスゲーム』を研修やワークショップツールとして取り入れることで、学習してもらいたい内容をしっかりと楽しく伝えることが可能となります。

今回は、新しい研修手法を導入したい方に向けて、当社がどのようにオリジナルビジネスゲームを開発し、研修に役立てているかをお伝えします。

ヒアリング – 企業のニーズを深く理解する

オリジナルゲーム開発の第一歩は、企業が抱える具体的な課題や研修の目的を詳細にヒアリングすることです。ゲームは学習効率を最大化させる手段であるため、まず目的を明確にすることが開発のスタートとなります。

ビジネスゲームキャンバスについて

当社では、「ビジネスゲームキャンバス」を用いてヒアリングを行なっていきます。これは当社が開発した独自の手法です。

以下の項目に応じてヒアリングを進めることで、研修効率の最大化を図ることが可能となります。

ビジネスゲームキャンバス(当社作成)

コンセプト設計 – 研修目的に基づいたゲーム設計

ヒアリングで得られた情報を基に、企業のニーズに沿ったゲームのコンセプトを設計します。この段階では、ゲームのシナリオ、ルール、進行方法、学習目標などの全体的な設計が行われます。ここで重要なのは、ゲームが単に面白いだけではなく、研修目的を達成するための教育要素がしっかりと組み込まれていることです。

たとえば、組織開発を目的として開発したロジカルアイランドゲームでは、プレイヤー間でわざとコンフリクトが起こりやすいシナリオを作っています。これによりプレイヤーはゲームを体験しながらコンフリクトの対応を図るコミュニケーションを自然とゲーム内で学べるようにしています。

ロジカルアイランドでは、それ以外にも学習効果を高める施策を盛り込んでおりますので、興味がある方は、そちらのページもご覧ください。

http://logicalisland.sirkus.co.jp

ゲーム開発とテスト – プロトタイプの作成と調整

コンセプトが決定した後は、実際にゲームの開発が始まります。この段階では、シナリオに基づいた具体的なゲームシステムの設計とプログラム開発が行われます。ゲーム開発の進行中には、クライアントからのフィードバックを随時取り入れ、細かな調整を行いながらプロトタイプを作成します。その際に、研修内容と連動できているかも検討します。

また、プロトタイプが完成した時点で、テストプレイを実施します。このテストは、クライアント企業の一部のスタッフや受講者に実際にプレイしてもらい、ゲームの難易度や学習効果、プレイ体験の質を評価するための重要なステップです。テストプレイによって得られたフィードバックをもとに、さらに改善を加え、最終的なゲームの完成度を高めます。

導入と実施サポート – 研修現場への導入

完成したビジネスゲームは、クライアント企業の研修プログラムに導入されます。当社では、ゲームの効果的な活用方法についてのトレーニングやサポートも提供し、スムーズな導入を支援します。

また、ゲームの進行を支えるサポートシステムを用意し、企業研修の担当者が受講者に対して適切なフィードバックを行えるようにします。これにより、研修の効果が最大化され、ゲームを通じた学習が業務にどう結びつくかを明確に把握できるようになります。


まとめ

当社のオリジナルビジネスゲーム開発プロセスは、企業のニーズに深く応じたカスタマイズが可能であり、ヒアリングからコンセプト設計、テストプレイ、導入、フォローアップまで一貫したプロセスで行われます。このプロセスを通じて、企業は単なる研修ツールではなく、実際の業務改善に直結する効果的なビジネスゲームを手に入れることができます。

企業でビジネスゲームを作りたい!興味ある!という方は、ぜひお問い合わせください。