組織コミットメントとは

組織コミットメントとは、従業員が所属する組織に対してどのような感情的・心理的なつながりを持っているかを表す概念です。組織コミットメントが高い従業員は、組織の一員としての誇りを感じ、積極的に貢献しようとする意欲が強いです。そのため、組織コミットメントを高めることで、組織全体の生産性や定着率の向上に繋がります。企業にとって組織コミットメントを高めることは、長期的な発展に欠かせない要素となっています。

組織コミットメントの3つの要素

組織コミットメントには、Allen & Meyer(1990)による3つの主要な構成要素があり、これらの組み合わせによって、従業員が組織に対してどのようなつながりを感じているかが異なります。それぞれの要素について簡単に解説します。

  1. 情動的コミットメント
    情動的コミットメントは、従業員が組織に対して抱く愛着や帰属意識、誇りなどの感情に基づいています。この要素が高い従業員は、組織の価値観や目標に共感し、自発的に組織のために努力しようとする意欲が強い傾向があります。例えば、「この組織に所属できて嬉しい」と感じる従業員は、情動的コミットメントが高いと言えます​。
  2. 継続的コミットメント
    継続的コミットメントは、従業員が組織にとどまることの現実的な理由に基づいています。具体的には、組織を去ることによる金銭的・キャリア的なリスクや代替の職場がないことなどが要因となります。この要素が高い従業員は、情緒的なつながりよりも、現実的な理由から組織に留まる意欲が高い人となります。例えば、「ここを辞めると損をする」と感じる従業員が該当します。
  3. 規範的コミットメント
    規範的コミットメントは、従業員が組織に対する義務感や忠誠心を感じていることに基づきます。従業員は、組織への恩義や義務を感じ、道義的な理由で離職を避ける傾向があります。この要素が強いと、組織への忠誠心や貢献意識が高まり、従業員は組織を支える一員としての役割を重視するようになります。例えば、「この組織のために働くべきだ」と感じる従業員は、規範的コミットメントが高いと考えられます。
組織コミットメントの全体像(当社作成):各項目の論文を記載

組織コミットメントが高い従業員と組織への影響

組織コミットメントが高い従業員が多い組織では、次のような効果が期待できます。

  • 離職率の低下:従業員が組織に留まる意欲が高いため、離職率が低くなります。
  • 職場の活気向上:チームとしての一体感が強まり、互いに協力しやすい環境が生まれます。
  • 生産性の向上:組織全体のモチベーションが高まり、業務効率が向上します。

組織コミットメントが低い従業員への対策

組織コミットメントが低い従業員がいる場合、その原因を明確にし、それに応じた対策が必要です。その対策として、以下のようなものが挙げられます。

組織目標の明確化とビジョンの共有


組織の目標やビジョンを従業員と共有し、個人の目標と組織の目標が一致するようにサポートします。これにより、従業員が組織の一員としての意識を持ち、組織への愛着が高まります。

従業員へのフィードバックとサポートの強化


定期的なフィードバックや面談を通じて、従業員の不安や悩みを把握し、適切なサポートを提供することで、組織への愛着や信頼感を高めます。上司が従業員の貢献を認識し、適切に評価することで、従業員のやる気を引き出します。

キャリア開発支援と成長機会の提供


従業員がキャリアを築き、成長を感じられるような制度や研修の提供が重要です。これにより、組織に留まることの意義を感じ、継続的に働き続けたいという意欲が高まります。

組織コミットメントを高める研修

組織コミットメントを高めるために、ビジョンや経営理念の浸透は非常に効果的です。しかし、企業研修では、必須スキル研修がどうしても優先され、後回しにされがちです。

当社では、ビジョンや理念の浸透を図るために、企業の歴史を振り返ることに重きを置いています。歴史を知ることで、企業と従業員の相互理解を深めることができ、今のビジョンがなぜあるのか理解をすることができるからです。

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歴史を楽しく学べるツールとして、当社では会社の歴史をボードゲームにする「沿革ゲーム」というサービスを提供しています。

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